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大江山いく野の道の遠ければ まだふみもみず天の橋立

百人一首に選ばれた「小式部内侍」(こしきぶのないし)の和歌にも、
「大江山」は出てきます

京都にあるこの山が有名なのは、やはり「酒呑童子」の伝説が元でしょう
知らない方のために軽く説明しておくと・・・

 酒呑童子は大江山に住む「鬼」で、人々を苦しめていた
 そこで、帝は「源頼光」に退治を命じた

 源頼光とその部下、渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部李武は、
 「神便鬼毒酒」という酒を飲ませて酒呑童子を眠らせ、
 その隙に首を切り落とした


・・・まあ、こんな感じの、良くあるお話ではあります

ところで、漫画や物語で良く見る「伝奇物」と呼ばれるジャンルの多くは、
実際に語り継がれたこの手の伝承・昔話をベースにしています
・・・が、その解釈は話によってかなり異なるようです

最近の漫画だと、「九十九眠るしずめ」で酒呑童子の話が出てきます
この話における酒呑童子はまさに化け物で、
その肉片が明治の時代にあーだこーだと事件を引き起こす、というお話になってます

しかし、一方では別な解釈もあります

酒呑童子に限らず、この時代の「鬼」とは、
朝廷にとって都合の悪い「人」であった・・・と

実は、伝奇物・・・特に平安からの輪廻転生をモチーフにしたものだと、
こっちの解釈がよく見られます

最近の漫画だと、「現神姫」の中で能の演目として上記の話が出てきますし、
古い(個人的)名作では、「緋翔伝」がまさにこの解釈での「鬼」が主題です
源頼光と四天王も敵役として出てきます

こうしてみると、結局のところ「酒呑童子」とはなんだったのでしょうか?

 1.当時は化け物が実際にいて、その中の一匹だった
 2.朝廷に都合の悪い敵を「酒呑童子」として退治した
 3.源頼光と四天王を美化するための作り話のネタ

「本当のこと」は今に生きる私たちにはわかりませんが、
だからこそ「フィクション」の題材として面白いのでしょうね

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